Kindle作家九頭龍一鬼(くずりゅうかずき)の人生と意見

自著の紹介やそのほかいろいろをおとどけする予定です。

自著一覧

――長篇小説一篇

 

『愛~ある殺人鬼の人生』

 

【作品紹介】猟奇的殺人鬼により帝王切開された母親から誕生した『きみ』は、『研究所』の研究のために、脳髄に端末をうめこまれる。端末で『研究所』と意識がつながったきみは、異常な過去をもつために、平平凡凡なる人生をおくろうとする。が、自分自身の愛妻も猟奇的殺人鬼にあやめられてしまう。犯人への復讐をちかい、『越後百人ごろし』とよばれる大量殺人事件をおかしたきみは死刑宣告をうける。が、死刑執行後、死んだはずのきみが『天国』から『研究所』へと連絡してくる。ひとりの赤子の脳髄に端末をうめこんだことから、『世界百箇所同時多発テロ』をはじめとする世界規模の混乱が惹起され、人類が一致団結するまでをえがく、壮大なるSF長篇小説です。

【注意】一部暴力的な表現があります。苦手なかたは御注意ください。また、中途で重複する文章がございますが、故意にしていることですので、文學的表現として御諒承ください。乱丁ではございません。できるかぎり注意いたしましたが、宗教や政治的描写に誤謬がありましたらもうしわけございません。

 

 

 

――中篇小説四篇

 

『ゑ』

 

【作品紹介】わたしは『書物』とともに誕生した。比喩ではなく、一冊の『書物』を抱擁したまま母親から誕生したのである。いったん、『書物』と訣別したわたしは、『書物』に執筆されているとおり、やがて『書物』と再会し、『書物』の著者である『九頭龍一鬼』とたたかうため、全人類と一致団結する。森羅万象の運命が書かれているという『書物』と『書物』の著者に翻弄される世界をえがく中篇小説。『枠物語』『ゲーム・ブック』『第四の壁の崩壊』『パスティーシュ』『書簡体小説』など、あらゆるメタフィクションの技法を網羅した、『超メタフィクション』であり『実験文学の集大成』です。

 

 

『愛の遺族』

 

【作品紹介】西暦2010年、文部科学省所管の第八海洋調査隊は、マリアナ海溝界隈の古代遺跡から、《永久機関》とおもわれる、通称『オルゴール』を発掘した。が、『オルゴール』の暴走によって、《わたしたち》全人類は破滅してしまう。おなじく、西暦2010年、くだんの『オルゴール』の謎を解明せんとする《わたし》は、人類を救済するために、古代遺跡にのこされた古代文字の解読に邁進していた。人類は、破滅する運命であるのか。《愛の遺族》とはだれなのか。《わたしたち》全人類の魂魄の彷徨と、《わたし》の奮闘が交錯して一筋の物語となる、幻想SF小説。 【補筆】本作は、西暦二〇〇九年、著者二十六歳で執筆したもので、《闘勘十朗》名義で第百十四回文學界新人賞二次選考を通過した作品に加筆訂正したものです。

 

 

 

『無情百撰』

 

【作品紹介】西暦一九四五年、大戦末期、新潟県社会主義革命によって、共産主義国として独立した。敵対する日本国は憲法改正のうえで核武装し、新潟国への最終攻撃として核攻撃を遂行する。新潟市において終戦の報告をうけた《余》、水城守は、爆撃された故郷長岡市にて自決するために、新幹線に搭乗した。水城守は、恋人である港の死により、人間の魂魄がみえる能力を獲得しており、嘗て、魂魄となった港との恋愛を経験していた。港との青春を謳歌した、爆心地長岡市に逢着するとともに、水城守の胸中では、港や傍輩との青春の記憶が髣髴とされる。同時に、敗戦した長岡市では、自殺を決行するために、《百人の死霊と対話》することとなる。新潟県が日本から独立したという、架空の現代において、《余》の青春と生滅の哲学が交錯しながら、生きること、死ぬことの意味を追究する、偽史SF青春小説。 【補筆】本作は、西暦二〇〇四年、著者二十一歳で執筆したもので、《天野千影》名義で第百回文學界新人賞一次選考を通過した作品に加筆訂正したものです。

 

 

『Α∧Ω(あるふぁかつおめが)』

 

【作品紹介】《第二次九一一》で地球を崩壊させた究極の存在《Α∧Ω》と最終決戦をする全人類。《第二次九一一》を勃発させんとする宗教団体を壊滅させんとする藝術大学生。《Α∧Ω》と聖一致するがために自害せんとする日本人青年。《Α∧Ω》との摩訶不思議なる恋愛をする大学講師。ナチスドイツ最終兵器《Α∧Ω》を殲滅するがためにドイツに闖入したイギリス特別小隊。《Α∧Ω》の存在を追跡するうちに連続殺人事件の犯人とされたキリスト教異端者。最強の武士《あるふあかつおめが》と一騎打ちせんとする平安時代の法師武者。宇宙内の図書館をめぐり《Α∧Ω》の謎を解かんとする奇妙なる存在である字軆。――究極の存在《Α∧Ω》をめぐり、SF、ホラー、私小説、恋愛小説、戦争小説、アンチミステリ、時代小説、幻想小説という、ジャンルを横断した、八つの物語を、八つの文体で描破する。 【補筆】本作は、西暦二〇一二年、著者二十八歳で執筆したもので、《闘勘十朗》名義で第五十七回群像新人文学賞小説部門一次選考を通過した作品に加筆訂正したものです。